春節ですね

今年もこの季節がやってまいりました。
2019年の旧正月(春節)は、
2月4日(月)大晦日
2月5日(火)旧正月(春節)
だそうです。
・・・
過ぎましたね。はい。今回も出遅れました。
徐講師に春節について何か「短く」語ってほしいと頼んだところ長文が来たので適宜編集しつつご紹介します。

一年で一番大事な家族団らんの大晦日

よく知られていることですが、数ある中華圏の年中行事の中でも、春節が一番大事。特に大晦日の夕食を一家団欒で行うことが大事なようで、普段遠くに住んでいる家族たちも、大晦日(“除夕夜”と言います)の前日までにみんな頑張って帰ってくるそうです。近年はそこまで厳密にやっている家庭も少なくなっているかもしれませんが。
そして、日本でいうところの年越しそば→紅白→カウントダウン→お宮参り、的なスタンダード?な大晦日の過ごし方というのがあるらしく、こんな感じ。
夕食
”拜年”
※家族の中の若者たちが年配者に向かって新年を迎える縁起の良い挨拶の言葉を贈り、代わりにお年玉をもらうならわし。中華圏では家族の序列のようなものがいろいろな場面で重要視されるのですが、この拜年でも、家族中の一番の年配者から順番に座って、一番若い子どもから挨拶するというのが伝統的なルール。
ちなみに日本では、お年玉は子どもがある程度成長するといつの間にかうやむやにされてもらえなくなってくるという家庭が多いかもしれませんが(うちだけか!?)、中華圏では年齢に関係なく上位の等身の人々からもらい続けることができます。ただし、結婚するまで!
家族が新しい年に向けて互いの健康や幸福を祈り合う、賑やかで温かい時間になるそうです。
↑ 拜年では、両手を合わせてグーを作り、前後に振るのが挨拶の作法
みんなでゲームやお喋りなどしながら夜中の12時を待つ
12時になると、家族みんなで外で出て、爆竹!!ひと晩中!!!
※この晩だけは、“守岁”といって、大人から子どもまで、ひと晩中寝なくても許されるのだそう。
↑最近は、度が過ぎる爆竹が横行したことから禁止したり規制する都市も増えているそう。
寝なくても許されるというか、音がうるさくて寝られなそうですよね。。

元旦の目玉はお餅

元旦の朝は、おろしたての服を着て仏壇にご挨拶。朝食は前日のご馳走の残り物が多いそうですが、元旦になってプラスするのはお餅。日本でお正月に食べるお餅は白いお米のやつですが、中華風のお餅は種類が沢山。中国各省でも作り方が違い、味も甘味や塩味など様々。甘いのは、お砂糖や黒砂糖や棗と小豆入りなど、塩味は、中にお肉や豆や様々なものを混ぜています。この辺は月餅と似たような感じですね。近年は、広東風の大根餅、人気があるそうです。
      
↑甜年糕(甘い餅)と紅豆年糕(あずき入り餅)は小麦粉などで調和されたころもを付けて、から揚げにして食べるのが伝統的な食べ方。
↑ 蘿蔔糕(大根餅)はフライパンで両面をこんがり焼いてから、醤油につけて食べます。
出典: https://www.taiwan-tensyan.com/info/79
以降、正月の間はご馳走三昧のようですが、日本のおせち料理と同じく縁起物を食べるようで、中国の北の方では餃子(中国の金貨、”元宝”に形が似ていることから一番の縁起物といわれる)が定番、南の方では縁起担ぎのいろんな肉類(例えばお魚は”年年有余yu(魚yu)”)を食べる由。
徐講師いわく、とにかく数え切れないくらいの品々・・・あとの話は徐講師に直接聞いてください(笑)!!きっと楽しそうに語ってくれると思います。
最後に、恭喜发财,猪年快乐!希望猪年,诸事大吉大顺,平安喜乐,迎新春!!
恭喜發財,豬年快樂!祝大家豬年,諸事大吉大順,平安喜樂,迎新春!
旧正月は旧暦の1月1日〜15日まで、ということで、今年も最長で2月19日くらいまでは中華圏ではお休みだったりするかもしれませんので皆様ご注意を。

ローカルが教える台湾のおすすめスポット(1)

台湾といえば、大阪から片道約2時間半のフライトで行くことができ、気軽な旅行先として日本人にも人気の場所。意林中国語学園の生徒様の中にもよく行かれるという方がいらっしゃいます。

徐講師は台湾で育ったために、もちろんゆかりは深いのですが、来日して40年以上、その間にもめざましく変化を遂げてきた台湾の最近のいわゆる’’流行りスポット”みたいな場所は、今も台湾に住む若い世代の親戚に案内してもらってはじめて知ったりします。

今回はそんな場所をいくつかご紹介しようと思います。ちなみにそれぞれのスポットの詳しい情報は、検索すれば台湾通の人が書いているブログや旅行サイトなんかが日本語でもたくさん出てくるので、詳細はそちらを見てみてください。

 

ただのかき氷ではないICE MONSTERのそれ

最近ではかなりメジャーになってきて日本にも出店しているようなのであまりローカル情報というほどではないのですが、やはり外せないので書きます。かき氷なんですが、日本で売っているような水から作った氷を削ったものにシロップを掛けるという代物ではなく、氷そのものに味がついている状態から削ったものらしく、食感も普通のかき氷よりふわっとしてて全然違うんですね。

そして、でかい↓(といいつつ比較するものを一緒に写していないのであまり伝わらないか・・)

とりあえず一人では食べきれません。

いろんなフレーバーがあり、定番はマンゴーのようですが、おすすめはこのタピオカミルクティ味です↑。一緒についてくるタピオカと練乳みたいなやつと一緒にこの茶色の塊をちょっとずつ崩しながら食べていくととっても美味しいです。

季節はもう秋ですが、この時期に台湾へ行くとまだまだかき氷がいけちゃう気温です。地元の人にも人気なので、行くといつもしばらく列に並ばないといけないですが、回転もそれなりに早いです。

ただ、お店の外で暑い中汗かいて、ひんやりかき氷への期待を膨らませながら並ぶものの、店内はキンキンに冷房が効いているので入った途端すぐに汗がひいて、若干モチベーションが下がるのが玉に瑕です。真夏に行ったときそうだったのですが、他の季節だと少し違うかもしれません。敢えてテイクアウトして外で食べるというのもありかもしれませんね。

ICE MONSTERは店内の内装もおしゃれで綺麗です。右がマスコットキャラクターなのですが、このなんとも言えない表情は、オーナーの顔をデフォルメしたものだそうです。

 

住  所:台北市忠孝東路四段297号
最寄り駅:MRT国父紀念館駅1番出口

ICE MONSTERを紹介している日本語の旅行サイト

↑上の台湾ナビというサイトを見るとだいたい同じようなことがより詳しく書いてありますね笑。

ちなみに、実は大阪エリアだとグランフロントの中に出店しているそうです。台湾に行けない方もぜひ。

ICE MONSTER日本語ウェブサイト

 

昔ながらの活字屋で膨大な活字に囲まれるー日星鑄字行

台湾で唯一らしい、昔ながらの活版印刷をやっている「日星鑄字行」という場所です。店内に足を踏み入れるといろんな字体とフォントサイズの膨大な鉛棒の活字が棚に並んでるんです。昔の人は、こんな文字の大海の中から一文字ずつ取り出して文章を紡いで印刷していたんだなと。職人芸です。

ここで自分の好きな活字を組み合わせて印鑑を作ったりできるんですが、欲しい文字を見つけるだけで大仕事。見つからない場合は店員さんに頼めば一瞬で見つけてくれます。さすが。ちなみに活字を探すときには面白いルールがあって、一度棚から取り出した活字は戻してはいけないことになってるそうです。串カツの二度漬け禁止みたいな感じ(?)とは違うようですが、細い仕切りの間に所狭しと小さな活字の鉛棒が並んでおり、間違った場所に戻されると収拾がつかないがゆえのルールのようです。

 

↑活字が並ぶ棚

↑お店の奥に無造作に置かれた古い印刷機

私もせっかくなので自分の名字の印鑑と、お土産用に相手のフルネームの印鑑を作成。あれはなんていう字体なのかわからないのですが、昔の新聞に使われていたような字体です。写真がなくてすみません。

それぞれの鉛棒達を取り出して受付に持っていくと、がっちゃんこして印鑑フレームにはめ込んでくれます。この印鑑、実際に使えますが、特別なインクを使用する必要があるので、小さなインクケースも一緒に購入。普通のインクより油分が高めみたいですね。まぁ、どこに押すの?という話はありますが、良い記念になります。お土産も一応喜んでいただけました。

住  所:台北市太原路97巷13号
最寄り駅:MRT「中山」駅6番出口

↓詳しくは以下のサイトをご参考ください。

日星鑄字行を紹介している日本語の旅行サイト

 

というわけで、今日はこの辺で。いろいろ情報が雑ですみませんが、旅サイトではないのでそのあたりはご容赦ください。このシリーズはまた次回以降も2ヶ所ずつくらいご紹介していきます。

それでは。